前回では歯の保存方法につい細かく書いてましたが今回はなぜそこ詳しく書くのかを説明していきます。
誤って転倒して抜けた歯というのは1時間以内であればそのまま抜けた場所に差し込んで自分の歯として使うことが出来ます。(必ずというわけではなく状況にもよりますが)
そのために回収方法や保存方法について詳しく書きました。
歯と顎の骨とは歯根膜という薄い膜でつながっています。
歯を抜く場合はこの歯根膜を切断することで抜歯するのですが、歯を顎の骨に戻す場合この歯根膜が重要になってきます。
抜けた歯にも当然この歯根膜があるのですが、無造作にこすり洗いをして歯根膜がなくなったり長い時間乾かして歯根膜が死ぬと歯と骨は良好にくっつきません。
ですので前回書いてきた保存方法というのはすべてこの歯根膜を守るためとも言えます。
歯根膜が守れていればより歯も生着しやすくなり保存できる確率が高くなります。